2016年03月17日

275 探訪あいち・浅野祥雲の作品を訪ねて その2 日進市編

●2016年3月5日(土)  曇時々晴

 2月某日、見知らぬ方からメールが届きました。

「はじめまして。
 私、フリーライターの大竹敏之と申します。
 twitterで『浅野祥雲』で検索していて次回のサイクリングツアーのことを知りました。
 当方、僭越ながら『日本唯一の浅野祥雲研究家』を名乗って活動しております。祥雲さんの作品に興味を持っていただきありがたく思っております。

 4月9日、10日に五色園にてボランティアによる修復活動を予定しており、ちょうどそのチラシを地元の方々向けに配布しに行こうと考えていたところでした。
 半年に一度の修復活動では、毎回私が園内ガイドツアーを行い祥雲作品に対する理解を深めてもらっています。
 3月5日、もしご迷惑でなければちょっとした園内ガイドツアーまたは青空ミニ講義でもさせていただけないものかと思い、ご連絡差し上げました。
 ツアー、講義は30分程度~時間に応じて変更可能です。

 押し売り的なご提案で恐縮ですが、ご検討いただけましたら幸いです。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

       フリーライター 大竹敏之 」

 せっかくのご提案です。五色園内のガイドをお願いするメールを返信させてもらいました。
 かくして、浅野祥雲(あさのしょううん、1891年~1978年)の作品を訪ねての第2弾・日進市編は、専門家のガイドツアー付きの探訪あいちとなったのです。

 8時40分、瑞穂公園を出発。
 天白川、そして岩崎川添いを走り、小1時間で岩崎御嶽山へ。急坂を登り切ると、巨大な弘法大師の座像と、その横にはユーモラスな毘沙門天と邪鬼の像があります。これが岩崎御嶽山にある浅野祥雲の作品です。
 平成ふれあい展望台からは岩崎城や名古屋のビル群が一望できます。

 10時20分、五色園の入口に到着。停車していたSUVのドアが開き、男性が降りてきました。
 「こんにちは、大竹です」
 名刺交換をさせて頂きました。
 「今日の参加者は10名です。よろしくお願いします」
 「私も自転車を持ってきました。一緒に自転車で案内させてもらいます」
 メリダのクロスバイクを先頭に、ガイドツアーの始まりです。

 浅野祥雲は岐阜県に生まれ、名古屋市熱田区日比野に居を構えて、創作活動をしたコンクリート像作家です。
 大竹さんが確認した祥雲の作品は中部地方を中心に758体あるそうです。コンクリートの表面にペンキで着色され、リアルさ・稚拙さ・ユーモラスさをあわせ持った作風で、実際の人間に比べ微妙に大きい造りになっているところに特徴があります。

 五色園は、親鸞聖人の生涯や教えにまつわるエピソードをコンクリート像によって伝える、非常に珍しい宗教テーマパークです。大安寺というお寺の広大な敷地内には、コンクリート製の僧侶をはじめとする約2mもの人形群が100体以上も林立しています。

 大竹さんは、「御田植え」や「御流罪」「箱根権現御饗応」(はこねごんげんごきょうおう)の場面など、下見のときには気づかなかった場所を案内してくれました。これらは、雑木に覆われた丘の上にあり車道からはまったく見えません。
 また、普段は見ることができない、六角堂の中も特別に見せてもらいました。野ざらしの作品ばかりの中で、これだけは唯一屋内の作品です。ですから、オリジナルの色が残っているのです。
 そんな五色園の中に一つだけ異質の作品があります。それは矢作橋の「日吉丸出世の緒(いとぐち)」。なぜか、ここだけは武士の像なのです。

 それにしても祥雲さんはこんな作品を作って生活ができたのでしょうか。

 園内を一周して、出発地点に戻ってきました。
大竹さんから、メールでも案内のあった「修復作業」のお誘いの話がありました。4月9日と10日にペンキの塗り替えを行うのです。材料代はお寺から出ますが、作業はボランティアです。
 東京や山口県からもやって来る人もいるとのこと。興味ある人は参加してみてください。

 大竹さん、本日は自転車で走りながらの案内、どうもありがとうございました。

 さて、時間は11時半。「腹が減った!」の声も出ます。
 ランチは五色園からすぐの『The Bell Tree』にて。自然を感じながら仲間と一緒に食事を楽しむことができるカフェです。バーベキューのスペースもあります。店の前には池があり、店のマスコットであるアヒルがいます。

 私はウェイトレスお勧めの鶏と野菜の黒酢あんかけを注文しました。1,080円でデザートとドリンクも付いて、とてもお得で味もGood。せっかくお金を払って食べるのですから、やっぱり美味しいものを食べたいです。参加の皆さんも満足した方が多かったようです。

 ランチの後は、昨年6月1日に開館した「旧市川家住宅」を訪れました。
 市川家は、江戸時代後期、約250年前に建てられた農家で、木曽馬を飼っていた馬屋や、かまど、はたおり機などが残されていて、平成25年12月に文化庁の登録有形文化財(建造物)になりました。
 段飾りの雛人形やつるし雛が飾られていました。つるし雛の風習は全国でも珍しく、伊豆の稲取地方や山形県の酒田地方で親しまれているそうです。

 母屋から出てみると、たくさんのスポーツバイクが駐輪されていました。私たちよりも多い、総勢16人の集団です。なかには80代の女性サイクリストもいるとのこと。瀬戸や知多など各地から集まった同好のグループだと、年配の男性が話してくれました。
 お互い、末永くペダルを回していたいものですね。

サイクリングコース
瑞穂公園(午前8時30分) →〔天白川沿い〕→ 島田 → 原 → 平針 →〔天白川・岩崎川沿い〕→ 岩崎 → 弁天池北交差点右折 → 岩崎御嶽山・平成ふれあい展望台 → 岩崎 →〔岩崎川沿い〕→ 五色園口 → 五色園 →〔昼食:The Bell Tree〕→ 岩崎橋 → 白山 →〔県道58号線〕→旧市川家住宅 →〔天白川沿い〕→ 瑞穂公園・解散(午後2時20分)
走行距離:42km
標高差:108m
所要時間:5時間50分
使用自転車:cannondale F700

参加者
ノダヒロさん、熱田のワカさん、かむひあ~さん、しろたまさん、横田(SCOTT)さん、理事長さん、BANさん、渡辺さん、とみかわさん、幹事 計10人

参加者の声
<ノダヒロさん>
お疲れさまでした。
五色園ではガイド付きで一般人では普通見れない六角堂の中まで拝見でき、貴重な体験をさせて頂き有難うございました。
お値打ちなランチ、とっても美味しかったです。
また、楽しい企画お願いします。

<とみかわさん>
幹事様、参加された皆様お疲れ様でした。
五色園での石像、物語になっていて楽しく拝見しました。
大竹敏之様のガイドもあり、石像にまつわるエピソードも沢山聞け、見学がより楽しいものとなりました。ありがとうございました。

<カムヒア~>
幹事さん、探訪参加された皆さん、愉しいライドありがとうございました。
昔のテーマパーク「五色園」では、祥雲さんの研究家フリーライター大竹さんの案内も有り、自転車を降りての散策探訪を満喫出来ました。
次回もよろしくお願いします‼

<横田(SCOTT)さん>
幹事様及び参加の皆様お疲れ様でした。
解説付で五色園を見学できて、大変良かったと思います。
昼食も美味しく頂く事ができて良かったです。
ありがとうございました。
  

Posted by まつぼっくり at 00:16Comments(0)TrackBack(0)サイクリング