2018年10月16日

674 第3回うるぎトライアルRUN

★2018年10月7日(日) 雨のち晴

 台風25号は温帯低気圧に変わり、晴天での大会となりました。雨の中でずぶ濡れ、足下グチャグチャで走りたくなかったので、嬉しいです。

 開会式で村長さんは、陸上競技トラックを建設中であることを紹介されました。小さな村で予算的には大変な中、「走る村うるぎ」をアピールし、多くの方に合宿に来てもらいたいとの想いからだそうです。ふるさと納税も協力していただきたいとのこと。
 参加者の中にトラック建設のために多額の寄付をされた方がおり、紹介されました。篤志家はいるものです。

 副実行委員長の重見高好さんは、ヨネックスを始め大会スポンサー各社と、村のゆるキャラ「うるのすけ」を紹介したあと、諸注意を話されました。
 台風21号、24号の被害で、倒木や土砂崩れがあり、村民総出で整備されたそうです。それでもフルマラソンのコースでは倒れた木を潜っていくような道もあるとのこと。
 さらに、道路上には枝葉が落ちており、「これも過酷なレースの一つと思って走ってください」と。

 最高齢者賞は男性が84歳、女性が77歳、遠来者は台湾からの参加です。
 参加者の中には裸足や草履のような履き物の人がいました。アスファルトや土の上ならともかく、砂利道や枝葉が落ちている箇所もあるのに、ケガをしないかと他人事ながら心配になります。

 ナンバーカードには、番号と選手名の下に
 「楽しんで走ってください。 売木中学校 清水紫央」
とメッセージが印刷されていました。
 楽しんで走ります!

 午前9時、フルとハーフが売木村文化交流センター前を一斉にスタート。

 走り始めてすぐに、みぞおちが痛くなりました。ズキズキして苦しいです。食道か胃の上部が炎症でも起こしているのでしょうか。消化器が弱い私は、最近、ランニング中にこの症状が出るのです。数キロ走れば、痛みは徐々に治まって来るのが、いつものパターンです。

 村のメインストリートを南下し、右折して階段を上がって、また南に向かって走ります。
 県道沿いの私設エイドステーションでスイカをもらいました。

 県道から右折して、ブナの嶺牧場への3キロ強の上り坂が始まります。
 しばらくして、左折します。
 そこは建設中の陸上競技場でした。山肌を削り、トラックの広さが整地されていました。昨日までの雨でぬかるんだところもあります。1周して先ほどの道に戻ります。

 ブナの嶺牧場までの道は枝葉が散乱し、除けながらの走行となりました。と言うよりハードな坂道にほとんど歩いているようなスピードです。ほとんどのランナーは歩いています。

 ブナの嶺入口の第1エイドステーションに到着。紙パックの豆乳、持参したコップでスポーツドリンクをもらいました。
 一服して、ブナの嶺牧場内のトレイルコースに入ります。
 昨日までの雨でもっとグチャグチャかなと思っていましたが、想像していたほどひどくはありません。
 白い馬が一頭放牧され、のんびり草を食べていました。こちらもゆったりした気持ちになります。
 昨年は3km程トレイルが続いたはずですが、かなり短くなったように感じました。それが先ほどの陸上競技場の周回と、後半に待ち受ける新コースに取って代わっていたとは。

 コース最高地点からは、売木村の中心部や村を囲む山々の稜線をくっきり臨むことができる素晴らしい眺望です。澄んだ青空と綠のコントラストが目に栄養を与えてくれるかのようです。

 牧場出口からは長い長い下り坂が延々と続きます。ふくらばぎ、膝への衝撃が半端ないです。歩幅を短くし、ピッチを速くして、ダメージが軽減できるよう、気をつけながら下ります。上りも辛いですが、下りもきついです。
 後にずっと付いて走る参加者がいたのが気になりましたが、坂が終わるまで追い抜かれませんでした。

 平地になると売木川に沿って未舗装の道を北上します。

 のどかなあぜ道から大きく右に曲がって舗装道路に入ります。何人かの女性ランナーに追い抜かれました。ここも緩やかな上り。堪えます。

 そして、ここからが、「ウソでしょ!」と言いたくなるような、とんでもない上り坂なのででした。
 昨年はなかった「紅葉の楽園 四美売の里」です。まだ整備中で、道は石と土がぼこぼこの不整地です。
 見上げると、遥か頂上にランナーの姿が点々とあります。
 「え! あんな上まで登るの?」
 近くにいたランナーも仰天していました。
 とてもじゃないが走れるような勾配ではありません。ノルディックウォーキングの部の参加者もこのコースを歩いていましたが、手に握っているポールを貸して欲しいと思ったくらいです。
 よろけながら歩いて、てっぺんのエイドステーションに辿り着きました。
 スポーツドリンクを飲みながら眼を下にすると、登ってくるランナーの姿がミニチュアのように見えました。眺望は最高です。こんなに素晴らしい景色はなかなかないでしょう。

 下り坂も急です。転げ落ちそうなくらいで、ブレーキとアクセルを同時に踏んでいる感覚です。当然、脚への衝撃は半端ないです。

 再び売木川沿いの道に戻り、舗装道路を北上します。
 脚の疲労はピークを越え、痙りそうになりました。
 フルマラソンのランナーに抜かれました。こんな厳しいコースでよく走れるな、感心します。

 国道を横切った民家の前で私設エイドがありました。おじさんと小学生の男の子が、リンゴジュースを提供してくれました。
 美味しい!
 べったりした甘さではなく、スッキリして自然に喉を通っていきます。

 河川公園にある第二エイドに到着。およそ17km地点。通過証明として反射材のリストバンドを渡されました。
 スポーツドリンクを飲み、冷えたトマトを食べました。これも美味しい。
 「このトマトは売木産ですか?」
 「そうですよ」

 再び川沿いを走り、コースの最も北になる舗装道路に出ました。
 ここを左折して、ゴールに向かって南下です。道はほぼ平ら。でも、体はヘトヘト。
 女性ランナー3人に追い抜かれました。
 こういう厳しいマラソンでは、女性の方が強いのでしょう。

 考えてみれば、辛さ、苦しさを体感できるのは、裏返せば、それらを受け入れる身体があるということです。過酷さを楽しむことができるのは幸せなことではないでしょうか。

 左折して国道418号に合流。
 「あと300m」の表示が見えました。
 売木交差点ではお巡りさんが交通整理をしています。
 村役場入り口を左折すると、私のナンバーと名前がアナウンスされます。
 少し両手を挙げて、白いテープを切りました。
 21km、累積標高600mの戦いの終了です。

 昨年の2時間46分25秒より15分以上遅いタイムでした。
 前回はお腹の調子が悪く、第1エイドと第2エイドでトイレに駆け込み、2回の用足しでかなりのタイムロスをしましたが、今日はそんな事態はありません。
 前半のみぞおちの痛みで思うように走れなかったこと。昨年より格段にハードになった「四美売の里」の急坂があったこと。そして、体力と走力の衰えがあったことが原因だと思います。

 表彰台の上で一人一人に村長さんから完走証と木製の完走メダルが手渡されました。
 「総合60位です。おめでとうございました」
 なんと、偶然にも順位は昨年と同じでした。

 交流センター前のテントで、豚汁、おにぎり2個、生姜、焼き肉、ハッシュドポテト、魚の塩焼き(おそらく岩魚だと思いますが)、たかきび饅頭を持参したお椀とお皿に盛ってもらいました。量が多すぎて食べきれず、サランラップをもらっておにぎり1個とハッシュドポテトを包み、たかきび饅頭と一緒に持ち帰ることにします。

 過酷だった。苦しかった。でも楽しかった。また走りたい。
 沿道の応援は少なくても、温かい。
 走れる身体である限り、出場したい。
 そう思える「日本一過酷なマラソン大会」です。

<記録>
種目:ハーフマラソンの部
記録:3時間02分05秒
順位:60位
使用シューズ:asics TARTHER NOVA

<交通手段>
自家用車
往路:距離101km、所要時間2時間27分
復路:距離75km、所要時間1時間43分
(復路は豊田市加茂川公園まで)

<往路行程>
午前3時10分、起床
3時55分、自宅発
5時32分、道の駅どんぐりの里いなぶで、持参のパンとヨーグルトの朝食
6時56分、売木小中学校の駐車場に到着


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