2020年06月28日

892 さよなら、Bianchi(ビアンキ)

◆2020年6月7日(日) 晴

 Bianchi(ビアンキ)は、サイクリストなら誰もが知っているイタリアの自転車ブランドです。
 現在の自転車(セーフティ型)が発明された1885年に自転車メーカーとして創業しており、現存する中では世界最古の自転車ブランドです。ブランドの歴史は実に135年に及びます。

 ビアンキの特徴は、何と言ってもCeleste(チェレステ)という緑色に近い青色で塗装されたフレームでしょう。チェレステは、イタリア語で碧空、天空の意味です。その色は、その年のミラノの空の色を見て現地の職人が色を調合するとも言われており、チェレステカラーは毎年微妙に違った色になっています。青みが強くなる年もあれば、緑色の強い年もあります。

 ビアンキは1997年から、スウェーデンのGrimaldi(グリマルディ)グループがフランスに本社を持つCycleurope(サイクルヨーロッパ)傘下のブランドとなりました。

 それ以降、ビアンキも他のヨーロッパ自転車メーカーと同じようにデザイン部門と生産場所が異なるようになりました。
 「made in Italy」はなくなり、「made in Taiwan」となったのです。と同時に、台湾生産の自転車には「Designed in Italy」)というデカールまたはステッカーが貼られています。
 いかにもイタリアで生産されたかのような誤解を生みます。
 何とも紛らわしいというか、悪く言えば姑息な措置と言えましょう。

 冒頭で「世界最古の自転車メーカー」ではなく「世界最古の自転車ブランド」と記載したのは、このためです。

 私は2001(平成13)年4月にカトーサイクル(名古屋市南区)にてビアンキのシクロクロスを購入しました。
 シクロクロス(Cyclo-cross)は、ロードレーサーのフレームに細身のブロックタイヤを装備したシクロクロス競技用の自転車ですが、私はツーリング用として購入しました。パンクしにくく、悪路を走ることができるし、700Cタイヤとドロップハンドルなので、マウンテンバイクよりも長距離を走ることができるからです。
 チェレステカラーにも魅せられたし、なにより本場イタリア製の自転車が欲しかったのです。

 ところが店に届いた現物を見てみると、フレームのヘッドに「made in Taiwan」のシールが貼られていました。当然「made in Italy」だと信じ込んでいただけに、とても落胆しました。
 注文して取り寄せた商品を返品する訳にもいかず、購入しました。

 以来、伊豆半島一周や富士山一周などのツーリング、ツール・ド・あいちのグランフォンドやヒルクライムで利用してきました。
 7、8年経ってから、前後ディレーラーとカンチブレーキ、チェーンを交換しました。
 しかしながら、19年経ち、デュアルコントロールレバーがたまに反応しなくなったり、ブレーキに異音が出たり、様々な不具合が生じるようになりました。

 長年使い続けてきましたので、愛着も出てきました。パーツを交換して、さらに長く乗ることも考えましたが、フロントトリプルギアに対応するデュアルコントロールレバーが製造されなくなり、駆動系パーツをすべて交換しなければならなくなったのです。
 費用もかかりますし、自宅での置き場所にも不自由してきましたので、手放すことを決断しました。

 愛知県サイクリング協会の掲示板に譲渡する旨を掲載しましたところ、3人の協会会員の方から希望があり、真っ先に連絡があった瀬戸市のKさんに譲ることにしました。

 本日午後、カトーサイクルの駐車場でKさんにお渡ししました。
 Kさんならご自分で整備もできますし、末永く乗っていただけると思います。

 寂しい気持ちもありますが、十分活躍してくれたので、感謝しています。
 Bianchi、長い間ありがとう。


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